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小説『牛追い』朗読会

「木下のところでも、とうとう耕運機を入れるそうだ。うちは山手の小さな田ばかりだから、小回りの効く牛のほうが重宝すると言ってた木下のおやじまでが、とうとう見切りをつけたんだ……」

真庭・蒜山地域にちなむ短編小説を読む 第二回

小説『牛追い』朗読会

蒜山の酪農農家を描く短編小説『牛追い』(吉谷省三著)の朗読会です。
朗読は、大好評だった8月の「大宮踊り」につづき、前原茂雄(蒜山郷土博物館館長)さん。

真庭初上演です。

ぜひご参加ください。

第6回内田百閒文学賞最優秀賞受賞作

◉ 10月5日(土)13時30分 朗読と解説
 蒜山郷土博物館   電話 0867-66-4667

◉ 10月11日(金)19時00分 朗読と解説
  中央図書館 飲食スペースにて 飲食物を各自おもちください。
  電話 0867-44-2012

◉ 入場無料・予約不要・定員40名

報告

20代から70代まで幅広い年齢層の14名の方が参加されました。

19時少し過ぎに開演。まずは飲食スペースで、前原館長より映像により美作地方での牛飼いの様子を紹介していただき、館内のらせん階段前へ移動。

今回の朗読会場は、緑と水色の布で蒜山三座を表現してみました。

短編とはいえ、今回は1時間強の朗読でした。牛とともにあった人々の暮らしが時代を経て変化していく様、若かった頃の自分と祖父や父親の姿に、現在の自分と息子との姿を重ね、牛たちとの別れへと向かっていく主人公の揺れ動く心情も豊かに表現され、涙する聞き手もちらほら。

朗読終了後は、ふたたび飲食スペースへ移動。お茶やお酒でくつろぎながら前原館長と参加者とがざっくばらんに話をする時間を持ちました。

参加者からは、

「蒜山の景色そのまま目に浮かんできました。朗読会と承知して参加しましたが、まるでドラマや演劇を観ているかの楽しさを感じることができました。表現が見事すぎて想像を超える感動がありました。」

「真庭のお話・小説を読むことがなかなかないので、また朗読会などをひらいてほしいです。」

といった声をいただきました。

 

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