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ぼくはまいごじゃない

ぼくはまいごじゃない

著者: 板橋 雅弘

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わたしもたぶんまいごじゃなかった
この絵本は、お兄ちゃんたちと一緒に大型ショッピングモールにやってきた「ぼく」が、お兄ちゃんたちのいたずらで(ひどい)、はぐれてしまい、必死になってお兄ちゃんたちを探すというお話。小さな男の子の低い目線で描かれていて、絵本全体から臨場感と不安感が伝わってきます。その「ぼく」がお兄ちゃんに再会した時に話した言葉が、この本の表題になっています。

私も似たような経験をしたことがあります。
小学生の夏休み、母・妹たちと一緒に博物館を訪れた時のこと。階段の壁面に描かれた絵?をじっくりと眺めていたら、いつの間にか誰もいなくなっていました。
当時、携帯電話を持つ小学生はほぼおらず、無論私も持ってなどいません。多少は不安になりながらも、とりあえずスタッフさんのいるカウンターへ。
おそらく私に迷子の自覚が無かったのでしょう。アナウンスで母と妹たちを呼んでもらいました。「◯◯様、娘さんがお待ちです」と。
結果、十数分後には母たちと合流できたのですが「まるで私らのほうが迷子になったみたいな呼ばれ方をされたがな」と母から不満気に言われました。
はたから見たら迷子でも、迷子からみたらそうとはかぎらないのですよね。
(「ぼく」がなぜ「まいごじゃない」と言ったのかは、絵本で確認してみてくださいね)

(北房図書館・みーやん)

おかあさんの扉 15

おかあさんの扉 15

著者: 伊藤 理佐

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成長を感じつつ読む
「新刊出てる!」大好きでいつも買って読んでいる本を、今回は図書館で見つけました。
漫画家のリサさん(作者の伊藤理佐さん)、夫のひと(と呼ばれている漫画家の吉田戦車さん)、そしてムスメのあーこちゃん、の三人家族の面白おかしい日常漫画です。
 おそらくあーこちゃんは、うちのムスメのひとつ年上で、漫画になって出る時には、ほぼ同い年気分で読めるのです。この15巻で高校受験を経て、無事高校生になっていて、新生活が伺えます。
最近はわたしより子ども達の方が楽しんで読んでいる気がしますが、親子で読んでいるものだから、あーこちゃんってさ~とか、普通に会話に出てくるし友達みたいです。わたしは最初からほぼリアルタイムで読んでいるから成長もすごく感じます。
すごく何かが起こるわけではないけれど、我が家ではツボなのです。一番の推しはリサさんの御両親です。とぼけた感じが良い!
自分が子どもの頃に読んだ本を、子どもにすすめて読むのも良いけれど、今この時に同じ本を共有するのも良いものだな~と思春期の子ども2人の母は思うのでした。
(学校図書館・みみさん) 

どうぶつたちのおひっこし どうやってはこぶのかな?

どうぶつたちのおひっこし どうやってはこぶのかな?

著者: 平山暉彦さく

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「知る」おもしろさ
大型動物や猛獣など、動物園に住む、7種の動物の引っ越しの様子を、細かい取材をもとに紹介した児童書。
動物は、繁殖などのため、動物園間を移動することがあるが、その作業は、簡単ではない。例えば、キリンの場合、スムーズな移動のため、飼育員がキリンに対して、ある訓練を行うのだが、そのためには、二か月もの期間が必要であることや、カンガルーを運ぶ際、ケガをしないよう、ケージ(入れ物)に、ある工夫をしていることなどがあげられる。ほかにも、アシカやヤマアラシなど、めずらしい動物が登場するが、どの動物も、それぞれの特徴や習性に合わせた引っ越し方法があることを、やさしい文章と、背景を白くしたわかりやすい絵で紹介している。
この本を読むことで、「じゃあ、ほかの動物は?」「本物の動物を見てみたい」など、「知りたい」や「調べたい」意欲のきっかけが芽生えるかもしれない。年齢問わず、「知るおもしろさを知る」。本が持つ力の一つと言えるのではなかろうか。
(学校図書館・本物のコアラを見たい) 

梅干しを漬けてわかること

梅干しを漬けてわかること

著者: 有元 葉子

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梅にまつわる母の思い出
子どもの頃から梅干しが好きではなかった私が梅干しを口にするのは特別な時。体調を崩して寝込んだ時だけだった。なぜかその時だけはお粥の横にある母の漬けた赤い梅干しが美味しかった。
一方で青梅を氷砂糖で漬けたシロップで作る梅ジュースは好きだった。暑い日には梅ジュースに氷を浮かべゴクゴクと飲んでいた。
そんな美味しい梅干しと梅シロップを漬けるため、毎年6月頃になると母は父と一緒に「屋敷跡」と呼んでいる石垣に行き梅の実を採り、一人こまごまと梅しごとを終え、夏休みあたりになると漬けた梅干しをザルに広げ天日で干していた。
母が梅干しや梅シロップを作れなくなって久しいのだが今年は自分で漬けてみようかと思いたち、こちらの本を手に取った。「梅干しを漬けない年は、あるいはうまく漬からない年は、いい年にならない」という古くからの言い伝えがあると書いてあった。著者は漬けないことを戒めるだけではなく気候や自分の状態が良くない、つまり自然と向き合うことの大切さを伝えているのだという。そこで思い出した。母が梅を採りに行ったある年、石垣を踏み外し坂道を転げ落ちて頭から大出血したことを。
母はその年は漬けなかったのだろうか?思い出せないが母の性格上漬けないという選択肢はなさそうだ。
梅干しを好んで食べるのは父くらいであったのに、母が特段好きでもない梅干しを毎年毎年漬け続けたのは何より私たち家族のことを思ってのことだろう。岡山空襲のなか生き抜いた母の我慢強さは到底真似できるものではない。
表紙のふっくらと綺麗な梅干しの写真が頭から離れない。来年こそは・・・。
(落合図書館・わらじ)

平安男子の元気な!生活

平安男子の元気な!生活

著者: 川村裕子

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いにしえのティーンのことを知る
中学生や高校生の利用を目的とした棚が多くの図書館には存在するのだが、その運用については多くの図書館が頭を悩ませている。
例にもれず棚の前で「どんな本なら手に取ってもらえるかしらん?」と考えながら、たたずんでいた時にこの本が目についた。タイトルに「男子」と書いてあるぐらいだから、いにしえのティーンの話?これは現代のティーンにも響くのかしらん?と思い読んでみることにした。
この本で紹介される「男子」とは、現代でいえば将来有望な若手ビジネスパーソンのような印象を受けた。私のイメージする平安男子の姿は、表紙に描かれているように蹴鞠を楽しみながら、語尾におじゃ~を付けながらのほほんと暮らしている姿だったのだが、まったく想像とは異なっていた。
一見華やかに見える貴族社会の裏側には、現代以上の厳しい競争社会があり、出世のためには兄弟間で争うことも…。生き物を愛でながら半隠居暮らしを理想とする私にとっては、平安男子の生き方はまさにハードモードである。
それでも、平安の若者が将来のために悩み、奮闘する姿は現代の若者にもどこか通ずるものがあるのかもしらんと勝手に親しみを覚えた1冊でした。
(落合図書館・ジジ) 

花めぐり図鑑 絶対行きたい全国の花風景350

花めぐり図鑑 絶対行きたい全国の花風景350

著者: 日本文芸社/編

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旅の楽しみ方
旅行に行くときの話です。
いつも一緒に行く同行者は「いろいろ決めずに行って、帰ってから『あ~!ここ、行ったところだ!』と本やネットの写真を見返すのが好き」とのこと。
私は「本やネットで調べて行って、現地で『あ~!ここが見たところか!』となるのが好き」。
楽しみ方はどうやら真逆らしいのです。

けど、なぜか行きたいところはいつも一致していて、そのうち行ってみたいねと話しているのが某県にあるネモフィラの名所です。
そうなると、実際に行けるかどうかは置いておいて調べたくなるのが私の性分。美甘図書館にも、うってつけの本がありました。花ごとに名所がいくつか紹介されています。
これによると……今年はもう間に合わないけど、わりと近いところにもネモフィラの名所があるではないですか。
これならすぐ行けそう。
ちなみに岡山県内の花の名所は?お、真庭市も載っている!

これだから、私は調べるのをやめられません。

( 美甘図書館・8888 )

子どもを描く 林明子の世界

子どもを描く 林明子の世界

著者: 福音館書店編集部/編

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林明子の世界をみる幸せ
誰もがどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
絵本「こんとあき」「はじめてのおつかい」「きょうはなんのひ?」童話「魔女の宅急便」の挿絵などなど…。
絵本作家・林明子さんの描く登場人物、特にこどもの表情は、いきいきとしてまるで自分のよく知る子どもがそこにいるかのような気持ちにさせてくれます。そして表情はもちろん、後ろ姿やしぐさだけでも喜びや不安な気持ちが伝わってきます。
こんな素敵な作品を作るには大変な準備や試行錯誤が必要で、本ではその舞台裏を少し私たちにも見せてくれます。大好きな「とんことり」についても触れられていて、嬉しいなぁ。
(久世図書館・k) 

写真でつづるニホンザルの暮らしと心

写真でつづるニホンザルの暮らしと心

著者: 中道 正之/著

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ニホンザルは可愛い
市川市動植物園で飼育されている子ザルのパンチくん、かわいいですよね。オランウータンのぬいぐるみを母親代わりに奮闘している姿が話題です。
私はパンチくんの動画を見るのが日課となり、パンチくんが群れのサルに受け入れられていく様子をひっそりと見守っています。そのうちに、サル社会の上下関係やコミュニケーションの取り方などに興味を持ちました。
ニホンザルについて知りたい!という欲求を満たしてくれたのが『写真でつづるニホンザルの暮らしと心』です。中央図書館からほど近い神庭の滝では、ニホンザルの餌付けが60年以上行われています。個体識別され、群れで生まれたすべてのサル達の母親と誕生日が記録されています。30年近くサルを見守ってきた著者が、子ザルがどのように成長していくのか、豊富なエピソードと写真で紹介しています。出産の瞬間や、養子を育てる母猿の事例など、貴重な記録が満載です。
ニホンザルの可愛さに夢中になっている世界中の人におすすめしたい本です。
(蒜山図書館・かも) 

パラコードで結ぶストラップと小物

パラコードで結ぶストラップと小物

著者: メルヘンアートスタジオ

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“結ぶだけ”なのに、ちゃんと楽しい。
最近、ものづくり欲が沸々と湧いてきている。
SNSで素敵な作品を目にするうちに、以前から「いつかやってみたい」と思っていた編み物に挑戦してみようと思い立った。
そして、編み物セットを準備するところまではよかったが、そこで手が止まっている。

……やっぱりもう少し簡単なものから始めてみよう。そう思っていたところで出会ったのが、パラコードだった。アウトドアでも使われるこちらの紐を結んで、小物を作るというもの。「これならできそう」と思い、さっそく図書館で本を借り、材料を揃えた。
本書は、写真やイラスト付きでわかりやすく解説されており、一緒に掲載されているQRコードからは解説動画も見られるので、手順が分からなくなってもすぐに確認できる。
そして作業すること数十分、立派なストラップが完成!さらに余ったコードでキーホルダーまで作れてしまった!簡単なのに、この満足感。ものを作るっておもしろ~い!

パラコード小物作りにハマった私は、編み物セットを横目に次は何を作ろうかと思案中。……編み物への挑戦は、もう少し経験値が溜まってからにしようかな。

(湯原図書館・ノサミ)  

有頂天家族

有頂天家族

著者: 森見 登美彦

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阿呆の血のしからしむるところ
人気作家 森見登美彦のアニメ化もされた人気作品なので、ご存じの方も多かろうと思う。
元々「なんとも純文学風にふざけた話を書く作家だなあ。」と面白く思っていたのだが、この作品に出会ったことにより自分の森見好きが確定したと言っても過言ではないのである。
人間の脅威や天狗の無理難題に応えるべく、京都中を縦横無尽に駆け巡る狸たち。なんと血沸き胸躍ることか!
アニメと京都市のコラボ企画スタンプラリーが開催された折には、それに参加するためだけに京都に足を運ぶや、六角堂の臍石様を拝み、鞍馬で天狗の面に驚き、糺の森で狸を探して足を棒にする…などと、まんまと京都市の思惑にはめられる始末。
とはいえ、これもまた「阿呆の血のしからしむるところ」であると思えば狸たちの仲間になったようで、悪い気分ではないのだ。

以上、なんとなく森見登美彦風?に書いてみたが、要するに「大好きなんだー!」と言いたいだけ。京都のガイドブックとしても使えるような使えないような「有頂天家族」は2巻まで刊行されているが、作者曰く「三部作」だそうなので、とにかく私(と作者)が元気なうちに3巻が出ることを祈る毎日なのだ。
(中央図書館・まるり) 

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