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岩合光昭×ねこ旅

岩合光昭×ねこ旅

著者: 岩合 光昭

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一瞬をつなぐ
蒜山が白に包まれる季節
寒樹は氷の蕾をつけます

一瞬のきらめき

揺れるまなざし

もう少し 一瞬に残りたい

そんな願いを叶えるため
記録する技術は発展してきたのかもしれません


旅先で出会ったねこの写真を集めた本書
ページをめくるたび
あたたかな想いに頬がほころびます。

著者の岩合光昭さんは、旅のおわりに…の中で、
ねこへの感謝の気持ちを綴っています。

 過ぎ去っていく一瞬を
 少し先の自分と分かち合う

日々を丁寧に過ごす著者の姿勢に心が震えます。


輝く蕾 ほころぶころ

振る得る想い 実ちる胸はる

(蒜山図書館・道留)

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高野山

著者: Kankan

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信心深くない私は修行が足りない
私は全く信心深くないが、田舎の昔ながらの家に嫁いだため、神仏の祀り方は一通り叩き込まれている。
嫁いだと同時に姑は他界し、我が家の神事仏事は私が取り仕切るしかないと腹を括った。
しかし、実家は神仏を祀っておらず地域も違えば、分からない事だらけで途方にくれた。
そして信心深くない私は、「なんでこんな事せんといけんの?」とバチ当たりな事を何度も思った。神様ご先祖様すみません。
そんな気持ちで法事に望んでいる時、我が家の菩提寺の住職は決まって私を諭すようにお説教して下さる。
まるで私の気持ちを見透かしているようだ。(表情にダダ洩れなのだろう)
住職は非常に徳がありカリスマ性のある方だ。
若いながらも充分に修行を積まれ檀家からの信頼も厚いが、ここ何年かは高野山に何度も行って更に修行を積み、ますます読経の声も響きが良くなっている。
イキイキとした目で高野山での修行のようすなどを話される住職を拝見するうちに、私もなんだか高野山に行ってみたくなった。
高野山に行きさえすれば少しは信心も深まり、心清らかになるかも・・・と安易に煩悩丸出しで思うのである。
しかしこの本の表紙の大日如来にはこう言われるだろう。
「おまえはまだまだ修行が足りぬ」
(北房図書館・はにわ)

探テク

探テク

著者: 小林 シンヤ

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こんな経験ありませんか?
つい先日、お気に入りのピアスをつけようと思い、いつもの場所を探したが見つからない。今回は急を要する事態ではなかったが、「モノを失くして焦って探す」という経験は誰にでも起こりうることである。特に急いでいるときや大事なものが見つからない時の焦燥感は、思い出すだけでも嫌な汗が出る。そんな場面が度々ある人におすすめしたいのがこちら。

本書ではモノの探し方のテクニックを中心に、失くす原因や失くさないための整理術などもあわせて紹介されている。
探し方も写真やイラストで分かりやすく、そしてマニアックに紹介しているため、段々と「探すのって楽しいかも」という気にさえなってくる。「失くしたモノをゼッタイ見つける方法」というサブタイトルも、よく物がなくなる私にとってはなんとも心強い言葉である。
読んでおいて損はないとっておきの1冊。

ちなみに冒頭のピアスは、本書を読んで学んだテクニックで探索すると、その時使っていたカバンの中に入れていたポーチの中のポケットに入っていた。見つかって良かった〜〜!
(湯原図書館・ノサミ)

名医が教える!目のトラブル解決大全

名医が教える!目のトラブル解決大全

著者: 平松 類

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目は口ほどに年齢を物語る
ヨラコはあせっていた。なぜならばこのpickupの〆切がとっくに過ぎていたからだ。何を読もう……そしてふと思い出した。そうだ、私はノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの作品、『菜食主義者』が気になっていたのだ。韓国の文学を読みたいと思ったのは『宮廷女官チャングムの誓い』以来だ(ミーハー)。そう思っていたら、タイミングよく返却があり、どれどれと思ったのも束の間、気がつけば一緒に借りた目のトラブルについての本ばかり読みふけっていた。(読みふけるほどなのか?)いや、それほど我が目が深刻なのである。人は誰しも老いには逆らえない。が、それにしても目の老化がこれほど早いとは…いかに目を酷使してきたのか今となっては我が目に謝罪したい。きっと長きにわたるコンタクト生活もよくないのだと思いたち眼鏡を新調した。しかし、あまりにもレンズの度がきついせいか、眼鏡をかけたら顔の幅の一部が狭くなるという奇怪な現象が起きたため、眼鏡姿は門外不出となった。
この本には、目の痒みや充血など日常的に起こりやすい症状や対処法、白内障や緑内障など放っておいたら深刻化する病気への注意点など分かりやすく書かれている。何より全ページ、目を細めることなく読める文字の大きさが嬉しい。よし、これからは目を労わる生活を心掛けようと固く心に誓った矢先、冒頭の目の年齢チェック項目で、もし目を凝らしても見えない文字がある場合は早めに眼科を受診しましょうという記述が…どうしても1つ見えない文字があることに戦々恐々とするヨラコであった。
次回は、「ヨラコ、菜食主義者」を読む お楽しみに。
(中央図書館・ヨラコ)

神社のえほん

神社のえほん

著者: 羽尻利門

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知らないことほど怖いものはない。
図書館のおすすめ本の原稿の締め切りがお正月明けだと気づいた。掲載日が歳神様をお送りする“とんど”の日でもあり、こちらの本にしてみた。小学生の男の子がいつも家族と特別な日にお参りする、地域の氏神様に初詣に来たところから始まる“えほん”である。
最近は見かけないが、私が子どもの頃は神社の境内は子どもたちの恰好の遊び場であった。皆で鬼ごっこやかくれんぼをしたり上級生たちは絵馬殿入口前をバッターボックスに、皆で野球をしていた。絵馬殿のガラス戸にボールが当たって割れてからは取り外し可能な球除けネットがいつの間にか用意されていた。
とある宮司さんは子どもの頃、狛犬にまたがり遊んでいたのだと恥ずかしそうにおっしゃっていた。聞いた途端に固まってしまったが、そんな私もご神木である大木の割れ目まで駆け登れるかを小学生の頃、友達と競って遊んでいた。知らなかったとはいえ今思うと失礼なことをしてしまった。
この本には見開きに、“神社にあるものは、一つ一つ意味がある。日本の伝統文化を知る絵本。”とあり、ひとつひとつのお祭りの意味や神社ができた経緯など、昔から大切にされてきた日本文化について丁寧に説明がされている。むしろ大人にこそ読んでほしい“えほん”である。
そしてまた子供たちにも神社で遊んだ楽しい思い出をつくってほしい。
(落合図書館・わらじ)

江戸の女子旅

江戸の女子旅

著者: 谷釜尋徳

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まずは体力づくりから
出不精で方向音痴のわたしは旅というものにあまり縁がなく、県外に最後に出たのはいつだったかしらん?というほどなのだが、江戸時代の女性たちは徒歩で長距離旅行を楽しんでいたらしい。人のみやげ話を聞くのが好きなわたしは、はて、今より旅に出るのも大変な時代、どんな旅を?と思い、読んでみることに。
女性の立場的にも金銭的にも気楽に旅ができない江戸時代では、目的地はもちろん、行きも帰りもルートを変え道中も遊びつくすというスタイルが主だったようで、道中の食事やショッピング、芝居見物や名所観光など時間をかけて楽しんだ様子が日記や帳簿から伺える。1日何十㎞の徒歩移動、さらには関所や難所など困難や苦労も多けれど、それをうわまわるよろこびも得られたのであろう江戸時代の女子旅、元気な女性たちの姿が想像できるのである。
一方、1日7000歩歩けていれば御の字の現代のわたしは旅の楽しさを得るべく、遠い地の旅行記を読むのであった。(落合図書館・ジジ)

観葉植物を枯らさないための本

観葉植物を枯らさないための本

著者: ヴェロニカ・ピアレス

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私枯らす人です…が…
部屋中を植物でいっぱいにしたい!なんてそんな大それたこと思っておりません。
一鉢お世話をして癒されたい…と思うのに枯らしてゆく私。
そんな私にも育てられるのではないかと夢を抱かせてくれる本がこちらです。
まず買う店や植物の選び方、置き場所、水のやり方など、一連の作業について丁寧に教えてくれます。
そしてその後人気の観葉植物116種について個別お世話ポイントと共に解説。
何だかやれる気になってくる!
見ているだけで満足できるほどの写真・イラストの美しさも魅力です。
(久世図書館・N)

もったいないじいさん

もったいないじいさん

著者: 今井 美沙子

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これ読んでみねえ
「なんか面白い本ないかな。気軽に読めて、笑えるようなのがええんじゃけど。」
この問いに対して、司書の脳裏に浮かぶのがこの『もったいないじいさん』です。この本を知ったきっかけは、美甘図書館の利用者さんが「これ面白かった~!」と教えてくれたことです。
もったいない、という気持ちは誰でも持っていますよね。例えば私は何年も着ていない服を捨てられません。しかし、この本に出てくるおじいさんは“もったいない”のレベルが違います。魚の骨を乾燥させて出汁を取るのに使ったり、ティッシュの代わりに切った新聞紙を持ち歩いたり、布団を30組押し入れに保管していたりするのです。
そんなぶっとんだおじいさんのエピソードを読んでいると、驚き、呆れ、笑ってしまいます。本書を借りた利用者さんが、偶然居合わせた別の利用者さんへおすすめしている場面もありました。
「あんたもこれ読んでみねえ。」
( 美甘図書館・かも )

裸の大地 第一部 狩りと漂白

裸の大地 第一部 狩りと漂白

著者: 角幡 唯介

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本の中の冒険
 読書の醍醐味は、自分の知らない世界を体験したり、知ることができたりすること。その最たるものが冒険小説や冒険記。
 私も小さい頃から、犬ぞり、南極、航海記や、C.Wニコル、星野道夫、コロンブスなど、さまざまな冒険の本を読んできました。わくわくはらはらしながら、雄大な自然を想像して、行ってみたいと思ったり、いやいや無理無理と思ったり(笑)。小学生時代は、本に感化されるとすぐ地図(自作)を持って山の中に入ったり、川を歩いて行ける所まで行ってみたりとほんとうに冒険していました。
 そんな私も、大人になった今ではまーったく冒険しなくなりました。でも、まだ本の中では冒険しています。
 最近のお気に入りは角畑唯介さん。こんなに自由に旅する人を私は知りません。この本の場合は、マイナス40℃の極北の地で地図なしで、犬ぞりで「漂流」(=目標をもたない旅)、食料は基本的に現地調達(狩り)など。こんな「自分を追い込みまくる旅行スタイル」には毎回、度肝を抜かれます。
 自然をがっつりと身近に感じられて、癒やし効果もありますので、普段、冒険記なんて全然読んだことがない人にもおすすめです。
 みなさま2024年も一年間図書館をご愛顧いただきましてありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
(中央図書館・イミ)

デコる!学ぶ!推す!楽しいが広がる趣味手帳のはじめ方

デコる!学ぶ!推す!楽しいが広がる趣味手帳のはじめ方

著者: KADOKAWAライフスタイル編集部/編

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見返すのも楽しそう
皆さんはもう来年の手帳が決まりましたか?
私はいまだにビビッとくるものがなく、手帳売り場を見かけるたびにうろうろとさまよっています。

ちなみに2024年の手帳は携帯性重視で、超薄型かつ超小型のものをポケットに入れて持ち歩いていました。
おかげでメモ帳としては大活躍でしたが、手帳として有効活用できていたかというと……。

一度はこうやって、好きなものをいっぱいに詰め込んだ自分だけの手帳を作り上げてみたいなあ~って。
思ってはいるんですけどね。

(蒜山図書館・888)

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