木のくに資料センターとは
森林面積が市域の80%を占める真庭市では、古くから林業が盛んであり、現在ではバイオマス発電で知られています。平成30年にはSDGs未来都市に選定され、持続可能な地域づくりをめざしています。そんな「木のくに」真庭市の中央図書館では、「木のくに資料センター」というコーナーを設けています。ここにはブックディレクター幅允孝氏が手がけた「小さな木の本棚」があります。森林や林業、バイオマス産業に関わる専門書や絵本、漫画など木にまつわるさまざまな書籍を備え、組み合わせた編集型の本棚となっています。
「錆丸太」や「磨き丸太」「名栗柱」といった日本古来の木の仕上げが施された柱や棚に囲まれ、世界の名作木製椅子に座って本を手に取ることで、身体と五感を通じて木を知ることができる、図書館の中の小さな図書スペースです。






名作木製椅子として、ハンス・J・ウェグナー「Yチェア」、吉村順三「たためる椅子」、中村好文「ラパン」を置いています。
ブックディレクター幅允孝氏プロフィール
幅允孝(はば・よしたか)有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。
人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、動物園、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。最近の仕事として札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン、サンパウロ、ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。2020年7月に開館した安藤忠雄建築の「こども本の森 中之島」ではクリエイティブ・ディレクションを担当。近年は本をリソースにした企画・編集の仕事も多く手掛ける。早稲田大学文化構想学部、愛知県立芸術大学デザイン学部非常勤講師。
Instagram: @yoshitaka_haba